スポーツ上達法

エラーが出るにも理由がある 〜ただ叱るだけでは育たない。何が原因なのかよく観察すること〜

エラーが出るにも理由がある

監督、コーチの皆様
エラーが多くなってきて、集中力が足りんとか、気合が入っとらんとか言う前に、何故、エラーが出るのか観察してもらいたい。

大学生野球部 腰痛 右投げ、左打ち 内野手

腰が痛くてと来院されて、
早速、うつ伏せで寝てもらうと、腰が右に捻れて、ズレている。この時点で、どういう打ち方をしていて、どのように打球が飛ぶのかを説明する。
右にズレているので、左打者の場合は、ステップした足の方に体重が移動して、前のめりに打ち出す。当然ながら腰の回転はできないので、すべて手打ちとなり、バットに当てることができてもサード、ショート方向のボテボテになる。または、当て損ない、三塁方向のファールになるでしょう。つまり、右腰の踏ん張りがきかずに、前につんのめる形となるから、ちゃんとしたスイングができない。この指摘は100%当たっていました。
さらに、治療中に、「エラーが多くなった」と言うので、ポジションを聞いて連想すると・・・ ショートということで、右腰に痛みがある場合は、三遊間のゴロは腰を落とせないので、バックハンドで捕りにいっても、追いつけないか追いつけてもボールはグラブの下を通ることとなる。もし、捕球しても一塁への送球は、力のない送球となるでしょう。二遊間の場合は、まだ簡単に捕球できて、一塁にはキレのある送球ができているはず。そして、エラーの出やすい正面の打球は、グラブのボケットよりも小指側に当たり、弾くでしょう。そのように答えると、まさにその通りだと言われます。

これらはすべて腰の捻じれ、ズレからくる感覚の誤差です。自分ではちゃんと捕球できているという感覚があるにも関わらず、打球を弾いているという不可解な事実を理解できていないということ。右腰が僅かに、正中線から右にズレると脳はズレた方を正中線とみなすわけですが、体の感覚は元の正しい正中線でグラブを出してくる、目と脳で捉えている打球はズレた正中線上にあるため、元の正中線上にあるグラブの芯とは数センチズレてくる。だから、グラブの小指側に当たりやすく打球を弾く。

選手の動きをよく観察してもらいたい。そこにエラーの理由が出ているはずです。

治療後、バットを持って、スイングしてもらうと、軽やかに腰が回転できるようになった。「わっ、すごい回る、回る」と感動していました。さらに、グラブをつけて、正面の打球を捕る態勢をしてもらうと、腰も沈み、ちゃんと体の正中線上にグラブの芯がくるようになっている。想像上の打球がちゃんと芯で捕れるというイメージが浮かんできました。これでエラーは無くなるでしょう。

トレーナーの仕事というのは、こういうことだと思っています。

矢作治療院

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